黒髭ゴケも嫌われ者ですが、アクアリストに断トツで嫌われているであろう藍藻。
今回は藍藻について紹介します。
藍藻とは
藍藻は他のコケ(茶ゴケなど)と一緒に紹介されていますが、
植物ではなく、シアノバクテリアという細菌です。
シアノバクテリアは約30億年前に登場し、地球に酸素をもたらした創造主レベルの大先輩です。
地球上のいたる所に存在し(高地、氷河、海底など)細胞分裂で増えていきます。
藍藻は水温およびpHが高めを好むようです。
アクアリウムでは
冒頭でも述べましたが、藍藻は嫌われ者です。
何が嫌われるかと言えば・・・
1.見た目が悪い
2.臭い
3.とにかく増殖スピードが早い
最悪、水槽のリセットを考えないといけません。
経験上、藍藻の発生した水槽は濾過能力が低く、照明が強いまたは、直射日光の当たってしまう場所にありました。
藍藻が発生してしまったら
1.プロホースなどで底床を徹底的に掃除し吸い出す。
2.石、流木を取り出し徹底的に洗う。
3.オキシドールをピペットやスポイトで直接藍藻に投与する。
4.背面だけでなく側面も遮光する。
5.給餌の量、回数を減らす。
6.リン酸除去剤を投入する。
7.ワンランク上の外部フィルターなどにし濾過能力を上げる。
※遮光とリン酸除去剤は藍藻の増殖を抑制する効果が大きいです。
オキシドール

オキシドールを水槽に入れて大丈夫なの?
と思うかもしれませんが、私達やお魚などの生体はオキシドール(過酸化水素)を分解する酵素を持っています。
コリドラスや古代魚のいる水槽で使用しても死んだり挙動がおかしくなったりしませんでした。
1リットル1ミリリットル程度とおっしゃる方もいますが、もう少し多くても問題ありませんでした。
ただ入れ過ぎはやはり良くありませんので使用の際は細心の注意をはらいましょう。
また、藍藻(シアノバクテリア)にダメージを与えることができると言う事は…
そうです、水槽内にいる有益なバクテリアにもダメージを与える可能性があります。
まとめ…最後でもなく、もう一回
藍藻は増殖すると本当に大変なので、
まずは掃除、換水を怠らないようにしましょう。
本当に。
コケまみれか藍藻が待っています。
もし藍藻が発生したら、
徹底的に底床・流木・石をしっかりと掃除する。
多めに水換えをする。
これが最初にすぐできることです。
もしオキシドール(ADAの薬品でも)があれば藍藻に直接投与する。
光合成をする細菌なので、エネルギー源である光、直射日光などを遮光する。
さらにエネルギー源であるリン酸を除去する。エーハイムのリン酸除去剤なんかが有名です。

そして濾過能力を上げる…これは大きい外部フィルターを購入したりしないといけないので金銭的な問題と、購入してから設置する時間があるのですぐには出来ないかもしれません。
藍藻に限らず、水槽立ち上げ時に最初から濾過を強力にしておけば、コケや病気などアクアリウムにおける諸問題を引き起こし辛くなります。
最後の最後に、生体を引っ越しできるのであれば、2週間から1か月ほど完全遮光のブラックアウトという試みもあります。最終手段の対応です。
彼らが現れたら徹底的に戦いましょう!ヤツは強敵です。心が折れる前にです!